教職開発専攻(教職大学院)
教職大学院の目的
教育学研究科教職開発専攻(以下「教職大学院」)では、大学院における「理論」の学習と実習における「実践」の経験の往還を通して、「新しい学校づくりにおいて指導的役割を果たし得るスクールリーダー(管理職等)【学校経営コース】」や「新しい学びや学校現場での今日的教育課題に対応し得る高度な実践的指導力をもった教員【教職実践コース】」の養成を目的としています。
教職大学院の特色
- 学校組織の一員として多様な教育課題に挑戦する創造的思考力と、あらたな学校づくりを推し進めるマネジメント力を養成します
- 共通科目等において、現職院生と学部卒院生がチームを組んで学修を展開し、研究者教員と実務家教員が協働的に支援・指導します
- 2年間で50日に及ぶ学校現場での「実地研究」と、大学での「省察科目」とを組み合わせ、理論と実践の往還を通した高度な実践的指導力を習得するよう支援・指導します
- 在学中も修了後も、授業カンファレンスやケースカンファレンスに参加する機会を保障し、学び続ける教員を養成・支援します
コースの特徴と目標
学校経営コース
学校経営コースは、組織開発に取り組み学校改善を率先するスクールリーダー(学校管理職等)を養成することを目的としたコースです。多様な課題に直面している現代の学校教員、特に管理職には、人・物・金、そして情報という資源を活用し、組織の力をより高めるマネジメント力が求められます。そのため、学校組織マネジメント、危機管理、教職員の職能開発、地域等との連携など今日的課題に取り組むための基本的な知見を学修しながら、新しい"学校づくり"の実践的指導力を養成するカリキュラムが設定されています。
目指すスクールリーダー(管理職等)像
- 校長や主任等のリーダーシップが発揮され、機能する組織的で一体的な学校運営を可能にする経営力を持った管理職等
- 学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)のような新しい学校づくりにおいて必要とされる家庭や地域との連携力を持った管理職等
教職実践コース
教職実践コースは、高度な実践的指導力を持った教員を養成することを目的としたコースです。今後の教員に求められる力、例えば、知識・技能を活用する学習活動、課題探究型の学習、協働的な学び、ICTの活用など、新しい学びをデザインできる力、さらには、学校内外の様々な資源を活用し、地域の人々と協力しながら、組織的に子どもたちの自己指導能力を育成することのできる力など、学校現場の今日的課題にも即応できるような力量を養成するカリキュラムが設定されています。
目指す教師像
- 知識・技能を活用する学習活動、課題探求型の学習、協働的な学びなど、新しい学びをデザインできる実践的指導力を持った新人・中堅教員
- 学校内外の人的資源を活用しながら組織的に子どもたちの自己指導能力を育成することのできる実践的指導力を持った新人・中堅教員
教職大学院のカリキュラムの特徴
教職大学院の授業は、教育学研究をバックグラウンドとする研究者教員と学校現場での実践経験が豊富な実務家教員の協働で行われます。
カリキュラムは「共通科目」、「コース科目」及び「実習科目」が設定されています。「 共通科目」、「コース科目」の科目は、演習を中心としたグループ討議やワークショップの演習形式を取り入れ、具体例に基づいた事例分析やデータ分析を行います。このうち「共通科目」においては、学部卒院生と現職院生が一緒に学ぶことで、実際の学校現場のように協働的な教育研究の場が創られることが期待されます。「実習科目」は連携協力校や所属校等での実習で、2年間で総計50日(400 時間)が充てられています。そして2年間の学修の総まとめとして、各自の課題設定に基づいて教育実践研究報告書を作成します。
このようなカリキュラム全体を通して、理論と実践を身に付け、両者の往環を通じて、学校教育における高度な実践的指導力の修得を目指します。
詳細はパンフレットをご覧ください。