過去の記事
<2007.10〜2011.9までの記事>
教育福祉科学部・大学院教育学研究科長
柳井 智彦
(やない ともひこ)
<2011.10.31 就任ご挨拶>
10月1日から新しく学部長となりました。私たちの教育福祉科学部は、学校教育や情報・社会・文化、そして福祉に関して、科学的アプローチで臨む力と同時に、現実の問題に対応できる実践的スキルの養成を目指しています。私自身の専門は英語教育学、つまり英語の指導・学習を科学的に研究する学問ですが、私が取り組んできたことも一方でとても理論的なことであり、また一方ではきわめて実践的なことです。
具体的には、人が口頭で文を作り出すときのメカニズムはどのようになっているのかを実験的な手法で調べています。同時に、どのような教育技術・教材を用いれば教室でスピーキングの力を向上できるのかを実践的に追い求めています。そして、常に心がけていることは、理論の有効性を教室の現実の中で検証することと、実践に潜む原理を理論と照らし合わせて抽出することです。つまり、理論と実践との往還運動です。
教育福祉科学部は学生が卒業する時点で、教育の分野で、情報・社会・文化の分野で、福祉の分野で、プロフェッショナルとしての基礎的能力を身につけさせて送り出す学部です。この基礎的能力には、上述のように現象を理論的観点から捉える眼力と具体的対応のオプションを案出できる技量が含まれると考えます。私たちはその能力を着実に修得しうる教育課程を提供するために、なお一層の努力を重ねていきます。
最終更新日:2011年10月3日