授 業 科 目 | 必修・ 選択別 | 単位数 | 対象 学 年 | 学期 | 曜・限 | 担当教員 |
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臨床心理査定演習Ⅰ Seminar in Assessment of Clinical Psychology I | 選択 | 2 | 1年 | 溝口 剛 内線:7522 e-mail:t-mizo@oita-u.ac.jp | ||
【授業のねらい】 相談活動を中心とした臨床心理学的援助活動の場において,心理査定とは不断のプロセスである。それは今,目の前にいる人(状況)を,如何に理解しつつ関わっていくか,もしくは関わりの中で如何に理解していくか,ということと密接に結びついている。この授業では『パーソナリティ障害の診断と治療』を読み進めながら力動的心理査定に関する高度な専門知識を習得するとともに,理論と省察の往還を通して実践的なアセスメント能力の涵養を図る。 | ||||||
【具体的な到達目標】 1.力動的心理査定の枠組みを理解する。 2.パーソナリティの機能水準,防衛機制,パーソナリティのタイプについて理解する。 3.理論と省察の往還を通して高度に実践的なアセスメント能力を身につける。 | ||||||
【授業の内容】 1.オリエンテーション 2.なぜ診断するのか 3.精神分析的性格診断 4.パーソナリティの組織化の発達水準 5.パーソナリティ構造の水準の違いがもたらす臨床的影響 6.一次的(原始的)防衛過程 7.二次的(高次の)防衛過程 8.精神病質性(反社会性)パーソナリティ 9.自己愛性パーソナリティ 10.シゾイド・パーソナリティ 11.パラノイド・パーソナリティ 12.抑うつ性パーソナリティと躁的パーソナリティ 13.マゾヒスティック(自虐的)パーソナリティ 14.強迫性パーソナリティ 15.ヒステリー性(演技性)パーソナリティ 16.最終レポート(提出) | ||||||
【時間外学習】 各章ごとに担当者を決め,担当者は担当箇所をレジュメにまとめて授業で発表する。 | ||||||
【教科書】 ナンシー・マックウィリアムズ 成田善弘(監訳) 2005 パーソナリティ障害の診断と治療 創元社 | ||||||
【参考書】 ナンシー・マックウィリアムズ 成田善弘(監訳) 2006 ケースの見方・考え方―精神分析的ケースフォーミュレーション 創元社 | ||||||
【成績評価方法及び評価の割合】 最終レポート(40%)を課し,担当箇所の発表(40%),討議への参加状況(20%)を含めて,総合的に評価する。 | ||||||
【注意事項】 発表,討議への参加に積極的な姿勢が望まれる。 | ||||||
【備 考】 「臨床心理士」の受験資格取得を目指すものにとっては必修科目となる。 |