本授業は，高度な研究能力と教育的指導力を専門的・系統的に習得することを目的とします。本授業では近現代の西洋倫理学の著作を批判的に検討することを通して，倫理学の根本問題である「自由」を哲学及び宗教の領域を考慮に入れながら考察することで専門的知識とともに高度な研究能力・教育的指導力を養成します。本年度は特に生命倫理学で議論が行われている「脳死」を題材に検討します。

1　自由に関する倫理的眼差しを身につけ，専門的知識を獲得する。
2　授業や文献・資料の内容について重要事項や問題点を取り出し，複眼的に思考して論理的に討議し表現できる高度な研究能力・教育的指導力を習得する。

【学生がより深く学ぶための工夫】
本授業は基礎資料を基にした学生による発表と議論を中心に進めます。また議論の際，教員が一方的に話すだけにならないように、学生に意見を述べてもらう場面を頻繁に設ける。
1近現代の西洋倫理学における「自由」概念
2近現代の西洋哲学における「自己」概念
3脳死問題の経緯
4脳死基準
5死の実用的再定義か
6脳死基準への批判
7脳死基準と臓器移植
8脳死における自己決定
9　自己決定権
10　自己決定の条件
11　脳死の社会的受容
12　脳死をめぐる医療環境
13　脳死をめぐる法制度
14　再び脳死基準へ
15　再び脳死における自己決定

この授業は基礎資料を基にした学生の発表と議論を中心に進めます。報告の準備に際して関連分野を視野に入れて，学習してください。

テキストはいくつかの候補書から受講生の関心を考慮して決定します。

学習指導要領。また授業中に適宜示します。

この授業は基礎資料を基にした学生の発表と議論を中心に進めます。発表資料の作成（50％）、議論への参加状況（50％）を総合して評価します。

なし

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