政治学に関するさまざまな理論的アプローチを理解し、その今日的意味合いを検討する。
なかでも、シティズンシップと国民国家に関して批判的検討を行う。

シティズンシップが問いかける多様な問題を分析し、個人―国家―世界の関係性を理解する。

1　なぜシティズンシップ論なのか。
2　古典的シティズンシップ論
3　近代的シティズンシップの両義性
4　シティズンシップとロールズの「正義論」
5　シティズンシップとリベラルな国家
6　リベラル・シティズンシップへの批判
7　同上
8　多文化主義と集団別権利
9　アイデンティティの承認と自己の尊厳
10　より開かれた民主政体へ
11　フェミニズム・シティズンシップ論
12　「平等か差異か」のディレンマ
13　シティズンシップの脱構築
14　「自然な」家族の政治性
15　新たなシティズンシップの構想に向けて

岡野八代　『シティズンシップの政治学』（白澤社、2003年）

そのつど提示。

発表、議論への参加状況、レポートなどを基に総合的に評価。