授 業 科 目必修・
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国語科教育特論Ⅲ
Special Seminar of the Japanese Language Classroom III
選択22  花坂歩
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【授業のねらい】
国語教育において、読者論の影響は看過できない。その後、形を変えながら、個に応じた指導が追究されてきているが、ここで原点に立ち戻り考察しなおすことで、現代の「読むこと」の授業の課題を自分なりに検討できるようにする。
【具体的な到達目標】
1 読者論流行期の成果と課題を説明できる。
2 読者論流行期の成果と課題を踏まえ、現代の「読むこと」の授業をよりよく構想できる。
3 英語文献を訳出し、その概要を日本語で説明できる。
【授業の内容】
Ⅰ ”The Act of Reading”(『行為としての読書』)の読み解き
 1 PARTIAL ART-TOTAL INTERPRETATION
 2 THE RUDIMENTS OF A THEORY OF AESTHETIC RESPONSE
 3 THE REPERTOIRE
 4 STRATEGIES
 5 GRASPING A TEXT
 6 PASSIVE SYNTHESES IN THE READING PROCESS
 7 ASYMMETRY BETWEEN TEXT AND READER
 8 HOW ACTS OF CONSTITUTION ARE STIMULATED
Ⅱ 読者論導入期の検討
 9 「「読者論」に立つ読みの指導【小学校低学年編】」考①
 10 「「読者論」に立つ読みの指導【小学校低学年編】」考②
 11 「「読者論」に立つ読みの指導【小学校中学年編】」考①
 12 「「読者論」に立つ読みの指導【小学校中学年編】」考②
 13 「「読者論」に立つ読みの指導【小学校高学年編】」考①
 14 「「読者論」に立つ読みの指導【小学校高学年編】」考②
 15 総括と展望
【学生がより深く学ぶための工夫】
模擬授業や話し合い、各回の終わりに300字の小考を課し、主体的な学びとなるようにする。
【時間外学習】
各領域の論文を収集し、読んでおく。
【教科書】
『The act of reading』(Iser,Johns Hopkins University Press、1978)、『「読者論」に立つ読みの指導【小学校低学年編】』(田近洵一他編、東洋館出版社、1995)、『「読者論」に立つ読みの指導【小学校中学年編】』(田近洵一他編、東洋館出版社、1995)、『「読者論」に立つ読みの指導【小学校高学年編】』(田近洵一他編、東洋館出版社、1995)
【参考書】
『行為としての読書』(イーザー、岩波書店、1982)
【成績評価方法及び評価の割合】
発表資料(30%)、プレゼンテーション(30%)、講義中のディスカッション(20%)、最終レポート(20%)
【注意事項】
英語で書かれた文献を訳し、その概要をパワーポイントを使って、日本語で紹介してもらいます。
【備 考】
なし