講義科目で習得した専門知識と技術を用いて、精神障害者の生活や生活上の困難について把握し、精神保健福祉士に求められる相談援助に係る知識と技術を実践的に習得し、専門的援助技術として概念化・理論化し体系立てていくことで、実習や実践で行為化できるようになることが本授業のねらいである。

１．具体的な相談援助事例を通して精神保健福祉課題を理解し、その解決に向けた総合的かつ包括的な援助について、マッピング技法等を活用しながら、自分の考えを他者に伝えることができる。
２．具体的な援助場面を想定したロールプレーイング等の演習を通して、援助技法を習得する。

1．精神障害者に対する社会的排除の構造
2．「差別意識」の自己覚知
3．薬物，アルコールなどアディクションの生起要因と支援方法
4．不登校，引きこもりなど教育問題の生起要因と支援方法
5．低所得，ホームレスなど貧困問題の生起要因と支援方法
6．就労上の困難と支援方法
7．精神保健からみた児童虐待の特徴と支援方法
8．前方連携（入院支援）の方法
9．後方連携（退院支援）の方法
10．インクルージョン思想を基盤とする地域移行と地域生活継続
11．精神科リハビリテーションⅠ　作業療法の具体的展開（事例検討）
12．精神科リハビリテーションⅡ　集団精神療法（ピアサポート）の具体的展開（事例検討）
13．精神科リハビリテーションⅢ　行動療法の具体的展開（事例検討）
14．精神科リハビリテーションⅣ　生活技能訓練の具体的展開（事例検討）
15．精神障害者とソーシャルワーク
16．まとめ
【学生がより深く学ぶための工夫】
　毎回、事例に関する学生の考えを求めたり、ロールプレイ等を用いて体験的な学習を行う。教室外学習に記す、事例の読み込みを前提に授業に臨むことを前提とする。

　毎回、ジェノグラムやエコマップ等を作成するなど、事例の概要を整理し、事例に対する自分の考えを整理して臨むこと。

『精神保健福祉援助演習(基礎・専門)』，中央法規
　

必要に応じ紹介する

予習への取り組み50 ％、授業での発言やローププレイ等への取り組み50％

精神保健福祉士国家試験の受験資格を得るためには、単位取得が必須要件である。

なし