授 業 科 目必修・
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単位数対象
学 年
学期曜・限担当教員
精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅱ
選択23年  橋本美枝子
内線:7604
e-mail:hmieko@oita-u.ac.jph
【授業のねらい】
精神障害者の生活を包括的に支援するための相談援助技術(個別援助、集団援助の過程と、相談援助に係る関連援助や精神障害者と家族の調整及び家族支援を含む)の展開について理解することで、演習や実習、卒業後の福祉実践場面で支援をマネジメントするとともにリーダーシップを取れる能力を育むことが本授業のねらいである。
【具体的な到達目標】
1.精神障害者の疾病および障害の特質に配慮した個別援助技術(ケースワーク)の知識、方法について、クライエントや他職種等を想定して、自分の言葉で説明することができる。
2.精神障害者の疾病および障害の特質に配慮した集団援助技術(グループワーク)の知識、方法について、クライエントや他職種等を想定して、自分の言葉で説明することができる。
3.家族支援の意義と方法について、クライエントや他職種等を想定して、自分の言葉で説明することができる。
4.ス-パービジョンとコンサルテーションの意義と方法を理解し、どのような場合に活用し、提供するのか、自分の言葉で説明することができる。
【授業の内容】
1.精神保健福祉士の相談援助とは何か
2.精神障害者の支援モデル
3.相談援助の対象者との援助関係
4.相談援助の過程①:インテーク、契約、アセスメント
5.相談援助の過程②:インターベンション、モニタリング、効果測定・評価、終結とアフターケア
6.相談援助活動のための面接技術
7. 個別支援の実際と事例分析①:危機介入アプローチ
8. 個別支援の実際と事例分析②:生活支援の援助技術
9.集団を活用した支援の実際と事例分析①:デイケアとグループワーク
10. 集団を活用した支援の実際と事例分析②:SST(生活技能訓練)
11. 集団を活用した支援の実際と事例分析③:セルフヘルプグループ
12.精神障害者と家族との関係
13.家族支援の方法
14.スーパービジョンとコンサルテーション
15.まとめ
16.期末試験
【学生がより深く学ぶための工夫】
 毎回、授業内容に関して、学生に意見や説明を求める。教科書の該当ページについてはオリエンテーション時に、また資料等については適宜配布するなどして指示する。事例については、予習として」事例の概要をジェノグラムやエコマップ、タイムライン等を用いて整理し、理解して望むこと。
【時間外学習】
 毎回、授業内容に応じて教科書・資料等で予習して授業に臨むことを前提とする。また、当事者理解は授業に出ているだけで習得できるものではない。積極的にボランティアや地域で開催される講演会や、イベントなどに足を運んで、現場から五感で学びとってきて欲しい。
【教科書】
『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅰ』,中央法規
『精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅱ』,中央法規
【参考書】
適宜紹介する
【成績評価方法及び評価の割合】
期末試験 70 %、授業中の発言内容や参加姿勢等30%
【注意事項】
精神保健福祉士国家試験の受験資格を得るためには、単位取得が必須要件である。
【備 考】
なし