授 業 科 目必修・
選択別
単位数対象
学 年
学期曜・限担当教員
国語学特講
選択23  荻野 千砂子
内線:7536
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【授業のねらい】
授受動詞に関する研究を行う。日本語の授受動詞には、「やる、くれる、もらう」の3語があり、世界の言語の中でも特異である。通常は2語であることが多い(例えば英語ではgiveとreceiveの2語)。一方、古代語には3語ではなく2語の枠組みである。現代語では、なぜ3語体系になったかを検証する。
【具体的な到達目標】
(1)日本語の特徴を探し出し、他の言語と比べて、どのような構造が異なるのかを理解する。
(2)先行論文を読み、論の立て方や問題解決の方法を学び、最終のレポートにおいて自分で実践する。
【授業の内容】
1 現代語のヤル、クレル、モラウ
2 日本各地の方言分布
3 古代語の授受動詞
4 先行論文
5 補助動詞用法
6 敬語形について(クダサル、イタダク)
7 クダサルについて
8 イタダクについて
9 南琉球八重山地方の授受動詞
10 音声記号を学ぶ
11 方言文法
12 南琉球八重山地方のタボールン
13 古代語「給わる」との関係
14 琉球方言での文法体系
15 受身と謙譲
【時間外学習】
レポートを書くために先行論文を探し、自分でテーマを考え調べること
【教科書】
高等学校学習指導要領 国語
講義中にプリントを配布する
【参考書】
講義中に適宜指示する
【成績評価方法及び評価の割合】
講義中の意見交換20% 期末レポート80%
【注意事項】
なし
【備 考】
なし