授 業 科 目必修・
選択別
単位数対象
学 年
学期曜・限担当教員
幼児教育原理
選択必修2  永田 誠
内線:7559
e-mail:m-nagata@oita-u.ac.jp
【授業のねらい】
 子どもの教育に携わる者は、専門職者であると同時に自己教育者であることが重要な資質となる。したがって、幼児教育者にも、幼児教育・保育の範囲にとどまらず、教育の基礎的概念や思想、制度などを理解する中で、主体的に考察し、よりよい教育のあり方を探求することのできる力(生涯学習力)を獲得することが求められる。
 この講義では「教育とは何か」「なぜ教育が必要なのか」という問いを探求しつつ、教育の本質を理解していくとともに、幼児教育の基本となる理念や意義、現代的課題について理解を深めることを目的とする。
【具体的な到達目標】
1.現代社会における子育ての意識や社会的な課題と教育とのかかわりについて理解する
2.幼児教育・保育に関する制度・諸法規についてについて理解する
3.幼児教育者として現代社会に求められる資質や能力等について認識を深める
4.生涯学習社会における幼児期の教育の意義と課題について考察することができる
【授業の内容】
1.幼児教育・保育の基本的理解
2.幼稚園・保育所の違い(1) 制度的な違い
3.幼稚園・保育所の違い(2) 社会的役割
4.子どもを取り巻く社会・家庭の変化と幼児教育・保育(1) 少子化の進展と子育て
5.子どもを取り巻く社会・家庭の変化と幼児教育・保育(2) 核家族と女性の社会進出
6.子どもを取り巻く社会・家庭の変化と幼児教育・保育(3) 都市化と子どもの発達
7.子どもを取り巻く社会・家庭の変化と幼児教育・保育(4) 世界における子どもの育ちと教育
8.子どもを取り巻く社会・家庭の変化と幼児教育・保育(5) 世界の幼児教育
9.幼児教育・保育の制度と内容(1) 子どもの権利と教育・保育
10.幼児教育・保育の制度と内容(2) 幼児教育の歴史と思想
11.幼児教育・保育の制度と内容(3) 幼稚園教育要領と教育基本法・学校教育法
12.幼児教育・保育の制度と内容(4) 幼稚園教育要領と「幼児教育の在り方」答申
13.幼児教育・保育の制度と内容(5) 幼稚園教育要領と保育所保育指針
14.幼児教育者としての専門性と自己成長(1) 幼児教育者としての資質を実践から学ぶ
15.幼児教育者としての専門性と自己成長(2) 質の高い幼児教育者になるために
【学生がより深く学ぶための工夫】
・授業内では学生の主体的な参加を図るため、学生に意見を述べてもらう場面を頻繁に設ける。
・時間内には受講者が手遊びを実際に行うとともに相互に感想を述べ合う時間を設け、幼児教育・保育の学習に向けての意欲を涵養する。
【時間外学習】
幼児教育・保育に関する文献やビデオ、さらには教育番組などに興味・関心をもち、日常的に資料・情報の収集に努める。
また、手遊びや絵本などについて、自己の興味・関心のもと、情報収集に努める。
【教科書】
なし
【参考書】
・「幼稚園教育要領」  ・「保育所保育指針」  ・「幼保認定こども園教育・保育要領」
【成績評価方法及び評価の割合】
・中間レポート 30%  ・期末レポート 50%
・授業中の発表・グループ活動への取り組み状況等 20%
【注意事項】
本講義は、一部でグループワークなどの演習形式にて進めるため、受講生の積極的な授業参画を望む。
【備 考】
履修者の関心ならびに授業の進捗状況によって、講義内容・計画を変更することがある。
授業・課題への取り組み状況などは、成績評価に厳密に反映する。