授 業 科 目 | 必修・ 選択別 | 単位数 | 対象 学 年 | 学期 | 曜・限 | 担当教員 |
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幼児教育法 Teaching methods of infact education | 必修 | 2 | 2・3 | 永田 誠 内線:7559 e-mail:m-nagata@oita-u.ac.jp | ||
【授業のねらい】 教育実践において,子ども達に働きかける教育者・保育者の意図や教育観は,活動の展開のみならず子どもの育ちや価値形成に大きく影響を与えるものである。特に,幼児期における教育は,遊びや生活の中から,子どもが体験的に学ぶことで望ましい発達と成長を遂げていく。 本講義では,乳幼児期における発達の特徴を踏まえながら,幼児期の教育・保育の指導計画と指導法に関する基礎を学ぶとともに,学習者自身が実践を具体的にイメージできるような計画の作成,遊びや生活を通した総合的な指導方法を学ぶことを目的とする。 | ||||||
【具体的な到達目標】 1.幼児教育・保育における教育方法の基本原理を理解する 2.各年齢段階における子どもの発達の特徴を踏まえた指導計画を作成することができる 3.子ども集団全体における具体的な指導方法と環境構成の視点を理解する 4.幼児教育者としての自己の実践に対する省察と改善に意欲的に取り組むことができる | ||||||
【授業の内容】 1.幼児教育・保育の基本的理解 2.幼児教育の基本理念(1) 幼稚園と小学校の教育方法の比較 3.幼児教育の基本理念(2) 幼稚園教育要領・保育所保育方針からみる保育方法 4.幼児教育の基本理念(3) 「環境を通しての保育」 5.幼児教育の基本理念(4) 「遊びを通しての総合的な指導」 6.幼児教育における保育の計画(1) 長期指導計画の実際 7.幼児教育における保育の計画(2) 短期指導計画の実際 8.保育計画の立案と実践(1) 指導計画の作成 9.保育計画の立案と実践(2) 教材研究と環境構成 10.保育計画の立案と実践(3) 模擬保育と相互評価① 11.保育計画の立案と実践(4) 模擬保育と相互評価② 12.保育計画の立案と実践(5) 模擬保育と相互評価③ 13.保育計画の立案と実践(6) 模擬保育と相互評価④ 14.保育計画の立案と実践(7) 模擬保育の振り返り 15.質の高い幼児教育・保育に向けた自己省察・評価 【学生がより深く学ぶための工夫】 ・授業内では,学生の主体的な参加を計るため,学生に意見を述べてもらう場面を頻繁に設ける。 ・保育計画の立案と実践においては,授業内容はもちろんのこと,他科目等で得た知見も活用することで,理論の統合を図る。 ・多様な見方に気づくため,模擬保育に対する受講生間の相互評価を取り入れるとともに,評価を踏まえた自己ならびにグループでのふり返りを重視する。 | ||||||
【時間外学習】 幼児教育・保育に関する文献やビデオ,さらには教育番組などに興味・関心をもち,日常的に資料・情報の収集に努める。また,手遊びや絵本などについて,自己の興味・関心のもと,情報収集に努める。 模擬保育の準備等については,グループで時間外に行うことがある。 | ||||||
【教科書】 ・小笠原圭・植田明編著『保育の計画と方法』(保育・教育ネオシリーズ3)同文書院 | ||||||
【参考書】 ・「幼稚園教育要領」 ・「保育所保育指針」 ・「幼保認定こども園教育・保育要領」 ・幼少年教育研究所編著『(新版)遊びの指導 乳・幼児編』同文書院 | ||||||
【成績評価方法及び評価の割合】 ・授業中の課題レポート(中間・期末) 50% ・模擬保育と実践に対する省察 30% ・授業・課題への取り組み状況等 20% | ||||||
【注意事項】 本講義は,グループでの指導計画作成や模擬保育といった演習形式にて進めるため,受講生の積極的な授業参画を望む。 | ||||||
【備 考】 履修者の関心ならびに授業の進捗状況によって,講義内容・計画を変更することがある。 授業・課題への取り組み状況などは,成績評価に厳密に反映する。 |