授 業 科 目必修・
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学期曜・限担当教員
道徳の指導法
Methodology of Moral Teaching
必修(教員免許状科目)23 前期 集中 山岸 賢一郎
【授業のねらい】
「道徳の時間」(特別の教科 道徳)において、どんな授業をすればよいのか。何をねらいとして定めるべきか。そのねらいの実現方法はどんなか。道徳授業づくりを中心に、道徳教育の指導法を学ぶ。併せて、学習指導要領における諸規定、指導案の作成方法、道徳授業資料(教材)を吟味し批判する術、道徳教育の指導法に関わる諸理論、全教育課程における道徳教育、道徳教育指導法の歴史、道徳教育をとりまく改革動向、等々、教壇に立つ前に知っておくべき、道徳教育の指導に関わるあれこれを学ぶ。
【具体的な到達目標】
(知識)道徳教育に関わる知識を備えている。たとえば、学習指導要領の内容や、指導方法に関する知識、等々。
(思考)道徳教育について、多角的・多面的に思考できる。たとえば、道徳授業資料や、道徳授業のねらいについて、等々。
(技能)授業で学んだ知識も生かして、道徳教育やその指導法について思考した、その成果を、発表し、書き、まとめることができる。たとえば、ねらいや発問や指導案づくりに関して、等々。
【授業の内容】

1.オリエンテーション&道徳授業のイメージ
2.道徳授業づくり(1): ねらい
3.道徳授業づくり(2): 発問
4.道徳授業づくり(3): 発問構成、展開
5.道徳授業論の小括: 導入、説話、問い方、聞き方
6.道徳授業の参観: 動画で見る道徳授業の実際
7.道徳的価値を多面的・多角的に思考する: 内容項目
8.道徳教育の必要性を多面的・多角的に思考する: いまの子ども
9.道徳教育の歴史を多面的・多角的に思考する: これからの道徳教育
10.道徳授業の指導案作り(1): 教材と内容項目と児童生徒
11.道徳授業の指導案作り(2): 授業展開と指導上の留意点
12.全体計画と年間指導計画: 道徳教育推進教師
13.特別の教科 道徳(1): 目標と評価
14.特別の教科 道徳(2): 道徳教育改革
15.補足と発展

【時間外学習】
以下の文献等については、幾つかでもいいので事前に目を通しておくと、理解と思考がより深まります。
・文科省サイト内、「道徳教育」についてのページ http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/doutoku/
・服部敬一、「結末に問題のある資料をどう扱えばよいか」、『道徳教育学論集』第17号、2014年、60-74頁
・宇佐美寛、『「道徳」授業に何が出来るか』,明治図書、1989年
・松下良平、『道徳教育はホントに道徳的か?―「生きづらさ」の背景を探る―』、日本図書センター、2011年
【教科書】
教科書は指定しません。授業時には資料を配布します(一部の資料は、授業時に提示するweb上のストレージサービス等を使って配布するかもしれません)。また、授業中に参考になる文献等を紹介します。
【参考書】
小学校・中学校の、学習指導要領(平成27年3月公示)、学習指導要領解説(特別の教科 道徳編)。
この他、授業中に様々な文献等を紹介します。
【成績評価方法及び評価の割合】
小レポート40%、最終レポート60%。
それぞれの課題内容は、授業時に説明します。
【注意事項】
(1)授業中は真剣に考える態度で臨んでください。(2)グループワークの時間があります。(3)特別の事情があり、何らかのサポート等が必要な方は、ご相談ください。
【備 考】
道徳教育は、真剣にあれこれ考えてみると、なかなか奥深く楽しいです。真剣に楽しく考えましょう。