本授業は社会科に関する教員免許取得のための授業です。教職に関する基礎的な知識と専攻分野に関する専門的な知識・校種に応じた教科内容を体系的に修得することを目的とします。
また，本授業は哲学や思想を学ぶための導入となるものです。哲学的思考の出発点である古代ギリシアの思想をとりあげ，特にプラトンの思想について，集中的に概説と演習を行います。

1.古代ギリシアの思想，特にプラトンの思想に関する基礎知識を習得する。
2.独特な哲学的眼差しを身に付け，校種に応じた教科内容を体系的に修得する。
3.授業や文献・資料等の内容について重要事項や問題点を取り出すことができる。

教員が一方的に話すだけにならないように、学生に意見を述べてもらう場面を頻繁に設ける。また，学生による報告及び討議の時間を設けます。
1.古代ギリシャ文化・哲学史概説（高校「倫理」教科書・教材分析）　　
2.プラトン哲学概説
3.ソクラテスの精神
4.イデア論
5.想起説－魂
6.想起説－真理
7.『饗宴』エロス賛美の演説（アガトン）－報告と共同討議1
8.『饗宴』エロス賛美の演説（アリストパネス）－報告と共同討議2
9.『饗宴』ソクラテスの演説 －報告と共同討議3
10.『饗宴』まとめ
11.『パイドン』魂の不死の証明の概観－報告と共同討議1
12.『パイドン』魂の不死の証明の詳細－報告と共同討議2
13.『パイドン』魂の不死の証明の検討－報告と共同討議3
14.『パイドン』－まとめ
15.プラトン哲学の特徴

古代ギリシア史に関する基礎知識を習得してください。

比較的廉価な邦訳・文庫版『饗宴』，『パイドン』を使用します。

学習指導要領，講義の内容にそって紹介します。

期末試験あるいは期末レポート　50％　　　　　報告と討議への参加　50％
（報告準備やレポートにおいては時間外学習における文献調査の内容等に関する評価をそれぞれの評価配分の50％とします。）

なし

なし