授 業 科 目必修・
選択別
単位数対象
学 年
学期曜・限担当教員
精神保健福祉援助演習Ⅰ
Practice on Psychiatric Social Work Ⅰ
選択2  川村岳人、橋本美枝子
内線:7604
e-mail:hmieko@oita-u.ac.jp
【授業のねらい】
 精神保健福祉援助実習前の段階である本授業では、講義科目で習得した理論や技術などを関連づけながら、精神障害者の生活を包括的に支援するために必要な精神保健福祉士の専門知識や職業倫理について理解を深める。
【具体的な到達目標】
 精神障害者特有の生活課題とこれに対する支援法を理解するために、総合的かつ包括的な相談援助、医療と協働・連携する相談援助に係る具体的な相談援助事例を用いて、
1.精神障害者に対する社会的排除の構造を理解し、自分の言葉で説明することができる
2.精神保健福祉士に求められる相談援助に係る知識と技術を用いて、さまざまな生活困難がなぜ生起しているのか構造を理解するとともに、解決方法について実践的に考察し、自分の言葉で説明できる。
3.ロールプレーイング等の実技指導を中心とした演習を通して、精神障害者の生活や生活上の困難について把握するとともに、適切な援助技法等を用いることができる。
【授業の内容】
1.精神障害者に対する社会的排除の構造
2.「差別意識」の自己覚知
3.薬物,アルコールなどアディクションの生起要因と支援方法
4.不登校,引きこもりなど教育問題の生起要因と支援方法
5.低所得,ホームレスなど貧困問題の生起要因と支援方法
6.就労上の困難と支援方法
7.精神保健からみた児童虐待の特徴と支援方法
8.前方連携(入院支援)の方法
9.後方連携(退院支援)の方法
10.インクルージョン思想を基盤とする地域移行と地域生活継続
11.精神科リハビリテーションⅠ 作業療法の具体的展開(事例検討)
12.精神科リハビリテーションⅡ 集団精神療法(ピアサポート)の具体的展開(事例検討)
13.精神科リハビリテーションⅢ 行動療法の具体的展開(事例検討)
14.精神科リハビリテーションⅣ 生活技能訓練の具体的展開(事例検討)
15.精神障害者とソーシャルワーク
16.まとめ
【学生がより深く学ぶための工夫】
 毎回、事例に関する質疑応答や意見表明を求めるため、事例の読み込みんだ上で、授業に臨むことを前提とする。また、ロールプレイ等を用いた体験的な学習を行う。
【時間外学習】
必要に応じて、宿題・課題を提示する
【教科書】
『第8巻 精神保健福祉援助演習(基礎・専門)』中央法規
【参考書】
必要に応じ紹介する
【成績評価方法及び評価の割合】
課題レポート50%、ディスカッションでの発言など演習への取り組み50%
【注意事項】
精神保健福祉士国家試験の受験資格を得るためには、単位取得が必須要件である。
【備 考】
なし