授 業 科 目必修・
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単位数対象
学 年
学期曜・限担当教員
生涯学習概論Ⅰ
Outline of Lifelong Learning Ⅰ
選択2  永田 誠
内線:7559
e-mail:m-nagata@oita-u.ac.jp
【授業のねらい】
 産業構造の転換と生活様式・価値観の多様化により,地域社会においては都市化と過疎化が進行するとともに,地域のつながりが希薄化した。加えて,少子高齢化,情報化,国際化といった社会状況の変化の中で,個人の自己実現だけにとどまらず,地域社会の課題解決方策として,生涯学習とそれを支える社会教育に着目が集まっている。
 本講義では,生涯学習・社会教育を中心に教育に関する基本的理解を図るとともに,生涯学習社会を構築していく上で中心的な役割を担う学校・家庭・地域における学びの意義と課題について考察する。
【具体的な到達目標】
1.教育に関する基本的な理念・意義について理解する
2.日本における生涯学習の展開と意義について理解する
3.現代における生涯学習・社会教育の現状と課題を把握し,生涯にわたる学びとそれを支援する必要性について考察することができる
【授業の内容】
1.これまでの学びと生涯学習の関連
2.教育とは何かを考える(1) 学習とは?教育とは?
3.教育とは何かを考える(2) 教育の目的としての自己実現と相互承認
4.教育とは何かを考える(3) 生涯学習とは?
5.教育とは何かを考える(4) 日本における学びの現状
6.日本における教育の目的と生涯学習の展開(1) 日本の教育制度と生涯学習①
7.日本における教育の目的と生涯学習の展開(2) 日本の教育制度と生涯学習②
8.日本における教育の目的と生涯学習の展開(3) 現代教育改革と学校教育・社会教育
9.日本における教育の目的と生涯学習の展開(4) 日本における生涯学習の展開
10.日本における教育の目的と生涯学習の展開(5) 学校以外での学び(社会教育・家庭教育)の内容
11.日本における教育の目的と生涯学習の展開(6) 学校以外での学び(社会教育・家庭教育)の役割
12.現代的課題と生涯学習・社会教育(1) 子育て支援・家庭教育支援と親の学び
13.現代的課題と生涯学習・社会教育(2) 子どもの生活体験と学校外教育
14.現代的課題と生涯学習・社会教育(3) ボランタリーな活動と成人の学び
15.現代における生涯学習・社会教育の課題と役割
定期試験
【学生がより深く学ぶための工夫】
・毎回,授業内容に関するコメントペーパーを配布し,記述してもらうことで,受講者の学習内容の理解度を把握するとともに,次時に意見を紹介し,補足説明をすることで学習の深化を図る。
・授業内では,学生の主体的な参加を図るため,学生に意見を述べてもらう場面を頻繁に設ける。
【時間外学習】
生涯学習・社会教育に関する文献や新聞記事などに興味・関心をもち,日常的に資料・情報の収集に努める。
また,身近な生涯学習・社会教育関連施設などについて,情報収集の上,把握しておく。
【教科書】
汐見稔幸編『よくわかる教育原理』ミネルヴァ書房
【参考書】
その他の参考図書については,講義内で随時紹介する
【成績評価方法及び評価の割合】
・学期末レポート 40%
・授業内の小レポート 50%
・授業内での発表内容等 10%
【注意事項】
本講義では、授業内容の理解・深化を図るため、毎時間ごと小レポートの提出を課す。
この小レポートは、評価に加えるとともに出席確認・次時の質疑応答にも活用するため、受講者は必ず定められた日時までに提出すること。
(未提出や提出遅延は、欠席・遅刻とみなす)
【備 考】
履修者の関心ならびに授業の進捗状況によって,講義内容・計画を変更することがある。
授業・課題への取り組み状況などは,成績評価に厳密に反映する。