授 業 科 目必修・
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単位数対象
学 年
学期曜・限担当教員
心理検査の理論と実際
Psychological test
選択23年  溝口 剛
内線:7522
e-mail:t-mizo@oita-u.ac.jp
【授業のねらい】
心理検査は心理臨床の現場においてはもちろんのこと,心理学研究の上でも用いられることが多い。この授業では,実際に自分が検査者・被検査者となることにより,心理検査の施行法や結果の整理,解釈の基礎ついて体験的に学んでいく。その中で心理検査の効用と限界,倫理的諸問題についても考えを深めていく。
【具体的な到達目標】
1.さまざまな心理検査を概観し,その効用と限界,倫理的諸問題について説明できる。
2.代表的な心理検査を施行し,結果を整理し,基礎的な解釈を行うことができる。
3.自分自身が被検査者となって体験的に学習を進めることにより,自己理解を深め,適切に表現することができる。
【授業の内容】
1.イントロダクション
2.心理検査の概要,倫理,報告書の書き方
3.樹木画テスト①(検査実習,概要と施行法)
4.樹木画テスト②(結果の整理と解釈,レポート課題)
5.文章完成法テスト①(検査実習,概要と施行法)
6.文章完成法テスト②(結果の整理と解釈,レポート課題)
7.YG性格検査①(検査実習,概要と施行法)
8.YG性格検査②(結果の整理と解釈,レポート課題)
9.ロールシャッハ・テスト①(概要と施行法,実習課題)
10.ロールシャッハ・テスト②(スコアリング説明,スコアリング課題)
11.ロールシャッハ・テスト③(スコアリング確認,集計課題)
12.ロールシャッハ・テスト④(解釈:形式分析,レポート課題)
13.ロールシャッハ・テスト⑤(解釈:継起分析)
14.ウェクスラー式知能検査(概要と施行法,結果の解釈)
15.事例研究
【時間外学習】
検査結果の整理やスコアリング等は,授業時間外に各自で行う課題となる。
実際に実施した検査毎に心理検査報告書(レポート)を書いて提出する。
【教科書】
必要に応じて資料を配布する。
心理検査のマニュアルや解説書は貸与する。
【参考書】
松原達也(編著) 1976 心理テスト法入門 日本文化科学社
岡堂哲雄(編) 1993 心理検査学 垣内出版
【成績評価方法及び評価の割合】
課題への取組みおよび達成状況50%,レポート提出50%
【注意事項】
「人格心理学」「臨床心理学」を履修済みであること。
【備 考】
なし。