授 業 科 目 | 必修・ 選択別 | 単位数 | 対象 学 年 | 学期 | 曜・限 | 担当教員 |
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保育の指導Ⅲ Method of Infant Education Ⅲ | 選択必修 | 2 | 2・3 | 永田 誠 内線:7559 e-mail:m-nagata@oita-u.ac.jp | ||
【授業のねらい】 領域「環境」は,「自然や社会の事象についての興味や関心を育て,それらに対する豊かな心情や思考力の基礎を培う」ため,特に,幼児の日常生活を基盤とした自然体験や社会体験などの直接的な生活体験が求められる。それは体験機会の増加・多様化にとどまらず,体験を通した「感動を発見する力」や「問題に気付く力」,「解決のための筋道を考える力」といった能力の育成を図るものである。 本時では,幼児期の子どもが環境と関わる意味と彼らを取り巻く自然・社会環境の変化から,幼児教育における領域「環境」のもつ教育的意義について理解を深める。また,保育内容の領域「環境」に関する模擬保育を行うことで,幼児教育者として求められる基礎知識や技能,指導法を学習する。 | ||||||
【具体的な到達目標】 1.領域「環境」のねらいと内容について理解を深める。 2.子どもを取り巻く自然環境,社会環境の変化について説明することができる 3.領域「環境」に関する基礎的知識や諸課題を理解するとともに,幼児教育における実践事例について理解する 4.子どもの日常生活環境を踏まえた保育計画の立案と具体的な指導・援助ができる | ||||||
【授業の内容】 1.幼児教育・保育に関する基本的理解 2.子どもの発達と環境(1) 環境と日常生活のかかわりを考える 3.子どもの発達と環境(2) 環境の定義 4.身近な植物と遊びの工夫(1) 身近な植物との関わり 5.身近な植物と遊びの工夫(2) 身近な植物を使った教材作成 6.領域「環境」のねらいと内容(1) 幼稚園教育要領・保育所保育指針における「環境」の位置づけ 7.領域「環境」のねらいと内容(2) 幼児教育・保育における領域「環境」のねらいと内容 8.領域「環境」のねらいと内容(3) 小学校教育との関連 9.領域「環境」に関する保育計画の立案と実践(1) 指導計画の作成 10.領域「環境」に関する保育計画の立案と実践(2) 教材研究と環境構成 11.領域「環境」に関する保育計画の立案と実践(3) 模擬保育と相互評価① 12.領域「環境」に関する保育計画の立案と実践(4) 模擬保育と相互評価② 13.領域「環境」に関する保育計画の立案と実践(5) 模擬保育と相互評価③ 14.領域「環境」に関する保育計画の立案と実践(6) 模擬保育の振り返り 15.子どもの「生きる力」の基礎を育む「環境」と体験の関わり 【学生がより深く学ぶための工夫】 ・授業内では,学生の主体的な参加を計るため,学生に意見を述べてもらう場面を頻繁に設ける。 ・保育計画の立案と実践においては,授業内容はもちろんのこと,他科目等で得た知見も活用することで,理論の統合を図る。 ・多様な見方に気づくため,模擬保育に対する受講生間の相互評価を取り入れるとともに,評価を踏まえた自己ならびにグループでのふり返りを重視する。 | ||||||
【時間外学習】 乳幼児期の子どもを取り巻く環境の変化や遊びの状況に関する事柄について,文献や新聞等において情報の収集に努める。 模擬保育の準備等については,グループで時間外に行うことがある。 | ||||||
【教科書】 福元真由美編『事例で学ぶ保育内容 領域 環境』萌文書林 | ||||||
【参考書】 ・「幼稚園教育要領」 ・「保育所保育指針」 ・「幼保認定こども園教育・保育要領」 | ||||||
【成績評価方法及び評価の割合】 ・課題レポート 50% ・模擬保育と実践に対する省察 40% ・授業・課題への取り組み状況等 10% | ||||||
【注意事項】 本講義は,一部でグループワークや模擬保育といった演習形式にて進めるため,受講生の積極的な授業参画を望む。 | ||||||
【備 考】 履修者の関心ならびに授業の進捗状況によって,講義内容・計画を変更することがある。 授業・課題への取り組み状況などは,成績評価に厳密に反映する。 |