授 業 科 目必修・
選択別
単位数対象
学 年
学期曜・限担当教員
衣生活論
Clothes and human living
選択23  都甲 由紀子
内線:7561
e-mail:togo-yukiko@oita-u.ac.jp
【授業のねらい】
衣服が大量生産・大量消費されるようになり,衣生活は大きく変化した.日本において衣生活とは,多くの場合,購入した既製服を全自動洗濯機で洗濯して手入れをしながら着るという営みのことをさす状況になっている.しかし,衣服を選んだり手入れをしたりする上でも衣服の素材や構成を知ることは必要不可欠なことであるし,衣生活の歴史や民族性に対する認識を持つことは文化的な衣生活を送る上で重要である.このようなことをふまえて各自が豊かな衣生活を送れる力を養うことを目的とする.講義と並行して手縫いや編み物の小物作品製作実習を行い,手指の巧緻性と技術を高める.
【具体的な到達目標】
1 衣服を着る意味・服飾文化や衣服の成り立ちを理解した上で文化的な衣生活を送る
2 衣服の素材や性能・取り扱いについての知識を得て,健康的で快適な衣生活を送る
3 ICT機器を使い、衣生活関連情報についてプレゼンテーションファイルや動画を作成し、受講者同士で紹介することができる
【授業の内容】
1. ガイダンス ヒトはなぜ装うのか
2. 製作実習の計画(講義と並行して各自作品製作を行う)
   話し合い、プレゼンテーション、動画作成の方法
3. 衣服の機能と役割
4. 若者の着装行動
5. ファッションとマーケティング
6. 衣服素材とその基本性能、仕上げ加工と高機能化
7. 繊維製品の品質表示、衣服素材の染色
8. 衣服の製造とアパレル産業、既製服のサイズ表示
9. 着装とライフステージ
10. 衣服と体温調節、着心地
11. 環境と衣服のデザイン、安全と快適を支援する衣服
12. 衣服の選択、仕上げと保管
13. 取扱い絵表示、衣服の廃棄とリサイクル
14. きものと日本の文化
15. 糸を紡ぐ、織る、授業のまとめ
16. 定期試験
【学生がより深く学ぶための工夫】
・各自、衣生活にまつわるプレゼンテーションと動画作成をする。
・衣生活に関わる社会的課題について話し合う機会を設け、そのファシリテーションも学生同士でする機会を持つ。
・衣生活に関連する映像教材や写真等を紹介することもあるので、視聴時の記録や意見・感想を書くミニレポートを随時課す。
・手縫いや編み物の小物作品の製作実習を行い、手指の巧緻性と技術を高めるとともに体験的に布製品に対する理解を深める。さらに振り返りレポートを課し、自身の理解を深める。
【時間外学習】
・「衣生活」にまつわるプレゼンテーションの準備
・衣生活関連情報を紹介する動画作成
・布・毛糸・革などを使った小物作品の製作実習
【教科書】
山口庸子・生野晴美「新版衣生活論」アイ・ケイ・コーポレーション
【参考書】
鷲田清一「ひとはなぜ服を着るのか」NHK出版
【成績評価方法及び評価の割合】
プレゼンテーション20%,動画作成20%,小物作品20%,期末試験40%
【注意事項】
受け身ではなく、主体的に授業に参加すること。
【備 考】
基本的に作品製作実習の材料は各自で用意し、材料費は各自で負担すること。