授 業 科 目 | 必修・ 選択別 | 単位数 | 対象 学 年 | 学期 | 曜・限 | 担当教員 |
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異文化間コミュニケーション論 | 選択 | 2 | 内線: e-mail: | |||
【授業のねらい】 近年,「多文化主義 multiculturalism」と呼ばれる政治思想が,特に異民族の混淆する国々(アメリカ,カナダ,オーストラリアなど)で注目を集めている。この思想は,一国の政府がどの民族をも全く一様に扱うという「同化主義 assimilationism」(人権の平等性という観点からは正しいが,これによって少数派文化は往々にして圧殺されてしまう)に抗して,多数派・少数派それぞれに固有の文化を維持・再生産させつづけることのできる施政のあり方として構想されたものである。 本講義ではいくつかの具体的な事例を素材としながら,この思想のプラス面とマイナス面を理論的かつ批判的に検討することを目指す。 | ||||||
【具体的な到達目標】 1. 「自由主義」と「共同体主義」,「多文化主義」それぞれのロジックを理解する。 2. これらを踏まえて自らの立場を見つける。 | ||||||
【授業の内容】 1. 多文化主義の背景(1) 2. 多文化主義の背景(2) 3. カナダ多文化主義とCh・テイラー 4. テイラーの「差異の政治」 5. 社会契約論とルソー思想 6. テイラーの自由主義批判 7. ロールズの「純粋手続き的正義」 8. ハーバーマスの討議倫理学(1) 9. ハーバーマスの討議倫理学(2) 10. 多文化主義をめぐる問題の所在 11. 政治の「主体」とは誰なのか? 12. 「政治的なもの」と「敵対性」 13. パラノイア的悪とその克服の道 14. (補遺) | ||||||
【時間外学習】 「なし」とも言えるし「つねに」とも言える。 | ||||||
【教科書】 プリントを配布する予定。 | ||||||
【参考書】 講義中に指示する。 | ||||||
【成績評価方法及び評価の割合】 レポート / Report(100%),出席アンケート(+α) | ||||||
【注意事項】 内容はかなり難しい(哲学的)。諦めの早い人には向かない。 | ||||||
【備 考】 |