現在、臨床心理士は、まだ国家資格とはなっていませんが、文部科学省が認可した臨床心理士資格認定協会が「臨床心理士の養成指定大学院」として認めた大学院において、所定の単位を履修し修了すれば、臨床心理士受験資格が取得できます(現在は、1種指定養成大学院に限られています。また、心理師の国家資格化が進んでいます)。大分大学大学院教育学研究科学校教育専攻臨床心理学コースは、1種指定を受けています。
臨床心理士の機能としては、アセスメント(心理検査や面接を含む理解づくり)と心理的支援(カウンセリング等)、地域支援、臨床心理学的研究の4つが考えられています。また、働く職場は、教育(スクールカウンセラー等)、福祉(児童相談所、児童養護施設、障害児者支援機関等)、医療保健(精神科・心療内科・小児科などの病院、リハビリテーションセンター、保健所等)、産業(企業内相談室、ハローワーク等)、司法矯正領域(鑑別所、家庭裁判所等)など広くなってきています。また、震災等における心のケアにおいても活躍をしています。 |
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