私は中学校2年生のころから教師になることが目標でした。きっかけは母が教師ということもありましたが、中学校時代の担任の先生が何事にも親身に相談に 乗ってくれる方で、私もそんな先生になりたいという憧れからでした。その先生はご自身のいろいろな体験をもとに面白い話をしてくださり、そのような中で私自身の価値観を大きく変えてくれる存在でした。私もこんな風に子どもたちの生き方、ものの見方や人生観を大きく変える助けになりたいと思い教師を目指しました。
私は現在大学院2年生です。大学院1年生の時に大分県教員採用試験に合格しました。現在は教員になるための準備期間として、教員に必要な知識や技能に磨きをかけるべく、授業研究の遂行や教育現場での実践(非常勤講師として)を積んでおります。教員採用試験に関しては、大学4年次にも受験しましたが、2次試験を突破することができませんでした。しかし振り返ってみれば、合格できない理由に自分自身の準備不足という明確な答えがありました。特に、二次試験では模擬授業や口頭試問、実技など、知識にプラスしてそれを活用する力が求められます。上記の準備不足さえ克服していれば、大学4年次でも十分に対応できたと思っています。
大学院での授業や研究活動は言うまでもなく、大学1年生から4年生で学んだことが基礎になります。考えてみると、私にとって大学4年間で学んださまざまな内容は、現在の研究活動や教育現場での実践に確実に活きていることを実感しています。技術選修の場合は木材加工や機械工作といった実習も多いのですが、真夏の実習室で汗の噴き出る中、一生懸命に刃のとぎ方を教わったことが印象に残っています。その時はただ教わることだけに集中していましたが、教える立場にもなった現在、私のために丁寧にご指導頂いた先生の苦労を実感しています。
学校教育課程では、各教科の専門の授業は比較的少人数で開講されます。この点も今から振り返ると、非常に恵まれた環境であることに気づきました。特に,実習に必要な知識だけでなく専門的な技能が身に付けられたのは、このような体制があったからだと思います。時には多くの質問をぶつけることもありましたが、先生方には本当に丁寧にご指導頂いたと思っております。
最後になりますが、私は常に、「一人でできることには限界がある」と思っています。様々な場面で先輩、同級生、後輩などの協力が必要不可欠です。切磋琢磨できる良き仲間をたくさん作り、仲間と共に、自分を高めていってください。大分大学ではそれが可能だと思います。 |